【EC】ネットショップ開業システムの比較【ASP】

のもと
のもと

一昔前と比べてECサイト、つまり独自に運営する販売サイトが増えてきています。
そこで、これからネットショップを開設しようと検討されている方向けに、
私自身が構築に係わったことがあるECシステムやサービスを所感を交えてご紹介します。

ASPかパッケージか

導入の形態は大きく分けて2つの形があります。
今回はAmazonや楽天のような「ショッピングモール」と呼ばれる複合店舗型ではなく、独自にネットショップを開く場合の導入方法です。

ASP型

ASP(アプリケーションサービスプロバイダー)と呼ばれる、ネットショップが開設出来るシステムを月額でレンタルしているサービスです。
比較的安価にレンタル出来て、外観などのデザインも用意されているものをすぐに利用出来るため、開設までが早いというメリットがあります。

パッケージインストール型

ECサイト構築用のパッケージ(ソフトウェア)を独自に導入する方法です。
用意されたソフトウェアパッケージではありますが、外観などのデザインは自由度が高く、また内部のシステムも割と柔軟にカスタマイズを加えることが出来たりします。

カラーミーショップ(ASP)

ロリポップをはじめとした、サーバホスティングサービスを行っているGMOペパボ社が展開するネットショップ作成サービスです。
なんといっても低コストなのが魅力だと思います。ASPサービスにありがちな販売手数料もなく、商品登録数にも制限がありません。決済サービスについてもGMOグループのため、GMOイプシロンなどの連携もスムーズです。
デザインテンプレートも多数用意されていて、有料テンプレートなどもあります。
とにかく簡単にすぐ展開できるので、スモールスタートでのネットショップには最適ではないでしょうか。

https://shop-pro.jp/

FutureShop2(ASP)

割と古くからあるカートシステムとしては有名です。
メルマガ、クーポン、決済サービスなど、もちろん一通りの機能はそろっています。○○Pay的な新しい決済の仕組みなども積極的に取り入れています。
私の所感としては、デザインをキレイに展開するというのに力を入れている気がします。
カート内のページなど、ASPだともともとそこまでデザイン変更出来ない部分についても、変更出来るようです。昔は既存のサイトに購入ボタンだけを付けることが出来るというのを売りにしていた記憶があるので、デザイン変更についても拘りがあるのだと思います。

https://www.future-shop.jp/

ショップサーブ(ASP)

Eストアー社が手がけるECのASPサービスです。
20年を超える実績と1万社を超える導入実績がある大手のプラットフォームです。
特徴としてはECでの販売ノウハウとサポート体制がしっかりしているため、全く何も知らない方が最初に始めるには至れり尽くせりといったところでしょうか。
専任の担当による技術サポートや、売るためのセミナーなどが充実しているため、ネットショップのシステムを使うというよりは、開店前や開店後のサポートを含めたサービスを使うと考えて導入される方が多いようです。やや初心者よりと思われがちですが、大規模なシステムにも対応しているため、長く使えるECシステムだと思います。

https://sps.estore.jp/

ecbeing(パッケージ)


有料のECパッケージとしては最大手ではないでしょうか。
超大手のECサイトに導入されている数はとても多く、安定感があります。
導入費用はそれなりにかかるのと、カスタマイズ費用は必要ですが、今はない機能も追加して貰う事が出来ます。例えば、メーカーさんの場合、既存の基幹システムとの売上・在庫管理の連携や、既に実店舗側で使っている流通システムやサービスとの連携などもカスタムしていたりするのを聞きますね。
また、メールマガジンの送信や、試供品サンプルなどの提供もシステム内で行えるので、一括で管理出来ます。
既存の店舗のPOSとの連携などもできるため、既に実店舗をいくつか構えていて、それなりの規模のネットショップを展開したい方向けだと思います。
デザイン会社との連携も上手くやっていただけるので、HTMLコーディングまで済ませたデータを引き渡してお願い出来るのは嬉しいです。

https://www.ecbeing.net/

WooCommerce(パッケージ)

最大の利点はWordPressと呼ばれるCMSでショッピングサイトを構築出来るという点です。
WordPressは、ユーザ自身でサイトの更新(コンテンツを更新)する場合のサイトではよく使われるシステムで、私もWordPressによるサイト構築をよく行っています。
既にWordPressで製品情報などをサイトで更新していた場合に、その販売までサイトで行いたい場合にはスムーズに導入が出来ると思います。
WordPressのプラグインとして存在しているため、導入も比較的楽に行えますが、システム内の日本語サポートがまだまだ貧弱ではあります。また、クレジットカードなどの決済サービスや、配送システムとの連携サポートなども、海外基準で作られているため、日本国内での決済・配送システムの連携がまだまだ揃ってはいません。
世界中でのECサイトでの導入率は3割を超えるのと、WooCommerceは、WordPress自体の開発会社であるAutomattic社に買収されたため、今後の展開には期待が持てるでしょう。

https://woocommerce.com/

EC-CUBE(パッケージ)

株式会社ロックオンが開発する、EC構築パッケージであり、「オープンソース」と呼ばれる、無料で利用してカスタマイズできるソフトウェアです。
ECパッケージとしては比較的安価にカスタマイズを請け負う会社もあるため、ある程度独自にカスタマイズしてからショップを展開したい場合にはよく選ばれている印象を受けます。国内のオープンソースでのECパッケージとしては一択といっていいのではないでしょうか。
決済に係わる仕組みも、日本国内でよく使われる決済サービスが多数揃っているため、規模にあったサービスを選択して契約、EC-CUBEとの連携モジュールなども簡単に導入できます。
注意点としては、GPLライセンスが適用される点です。
改変した部分を公開する必要があるため、公開したくない場合は商用ライセンスを購入する必要があります。

https://www.ec-cube.net/

まとめ

ASPでもパッケージでもそれぞれメリット、デメリットがあります。
自分がどういったECサイトを開きたいか、今後の展開はどうしていきたいかを考えた上で選ぶのが良いと思います。
どれも別のECプラットフォームに移行するための仕組みは用意されてはいますが、乗り換えというのはなかなか大変で、SEOなども考えると安易に行って良いものでもありません。予算と今後を踏まえたて、この記事を参考によく検討してみてください。

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